スーパーマリオ発見❗那覇市国際通りにて
スーパーマリオで思い出した…!
その日は突然訪れるのである。
「ゴールデンボールを見せる時が…」
ある日の休日、僕の妻に頼まれたミッション。私の母を「病院と買い物に連れて行って欲しい」との事だった。
病院(皮膚科)は、母の足の爪、周辺が化膿していたため、靴を履いて歩くのも辛いからという事だった。
それで妻が「ついでだから、あんたの睾丸と、膝の裏も見て貰いなさいよ」と言われたので、軽い気持ちで「分かった。」と言ったのだが…
病院までは、母の実家から40分くらい。運転中‥だんだんと不安になってきた。
膝の裏は、小さい頃からのアトピーができていて、よくばあちゃんにベビーパウダーを(女性が化粧をするように)、つけてくれたのを覚えている。
金玉は、と言うと最近で。半年前にタバコを辞めた時くらいから痒みがでてきたのだ。
いよいよ、到着…
病院の自動ドアが開き、受付で保険証を提示、問診票を記入する。
『診察する部分に◯をつけてください。』
正面と背面から見た人体の絵。それぞれに◯をつけた。
まずは膝の裏2ヶ所に○。そして、正面を向いた人体の股間に○…まるで子供の頃に遊んだファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」で画面の上にコインマークが光っていて、そこにマリオの股関を融合させた時の様な裏技的な、そして滑稽な絵が
完成した…。
次は‥
『かゆみ、湿疹、痛み、腫れなど‥がある部分の名称を記入してください。』
え~っと…
睾丸?股関?金玉?タマタマ?…
ちゃんとした、言い方はなんだろう?
10秒ぐらい考えたが‥
分からなかったので、スルーした。
「はいでは‥」
受付の女性が一瞬、記入漏れがあるのを問いただそうと迷ったのか、ボールペンを持って僕の顔をチラ見してたが、スーパーマリオの股関がよぎったのか 笑…
「イスに掛けてお待ちください」と事務的に言った。
「ふ~っ。」なぜか安心した。
休日なので患者であふれかえっていた。
皮膚科は初めてだ。
待ち時間が長く、事務手続きも含め3時間かかった。
トホホ(;´д`)
その間、痙攣を起こし倒れそうな女性を目撃したり、小さな男の子が「イヤだ~!」「痛い~!」と泣きぶ声が響きわたるなど、奇妙な空間に閉じ込められている感覚。外の空気が恋しくなる。
息苦しい…
その時、院内の放送で、僕の名前がようやく呼ばれた。
おっ‥!立ち上がる。
診察室に入ると、女性の研修医だろうお方が「まず膝の裏を見せてください」と言うので、ズボンの裾をまくった。
さばさばした口調で「アトピーですね。他は何処ですか?」
「えっと‥た.た‥玉が痒いんですが!」
マスクをした研修医の口元が動く。 笑ったな!?
「見せてください。」
見せ方がわからない。トイレとは、訳が違う。
まずベルトをはずし、中途半端なパンツ姿になる。
躊躇しながらも一瞬、考えた。
ボールを見せるのに、バットまで見せるのはおかしいんじゃないか?
瞬時に、パンツの横から2つのボールをひょっこりはん…。
小指一節くらいのミニチュアのナイフの様なもので玉を削り、プレパラートみたいなやつに採取している様子。
「顕微鏡で検査するのだろうか‥。」何とも恥ずかしい光景だった。
男性の医師が現れ、診察&結果報告。「かいた跡がありますね。陰嚢部(いんのうぶ)の方は、お風呂上がりに今からお渡しする軟膏を1日一回塗布してもらうと治ると思いますので」と言われた。
母も同様。
検査結果は、陰性だった。
ホッとした。
「たかが玉、されど玉だ」
ネットで情報が飛び交う時代。検索して市販の薬で対処するのもいいが、ちゃんとした専門医にみて貰う方が確実、安心である。