アンパンマンねずみ君log🌱

ノンフィクションのわりには、ほんの少しシュールな話や雑記

キスの味💋

 

f:id:kutinasino87:20190630150316p:plain


私の人生の中で一番楽しかったのは、青春のド真ん中、高校の頃である。

頭の中は、未知の世界を夢見心地でフワフワと飛んでゆく。青臭く、 そして純粋で綺麗な心(今よりは確実に‥)の持ち主だった。(に違いない…)

 

そんな母校を訪れたのは、成人してから5年くらい経ってからだろうか。

訪れたというか、校舎の周辺を当時を懐かしみながら散歩したという感じだった。

 

五感をフルに使い記憶を手繰り寄せる。

現実と過去が交差し、

 

タイムスリ~ップ




f:id:kutinasino87:20191010204636j:image


 

『あっ!』

 

思わず立ち止まった。

学校の裏手にある惣菜屋さんだ。

 

こじんまりとした店で、おばちゃん一人で切り盛りしている。沖縄のお笑い芝居(大阪でいう吉本工業かな?)で有名な仲田幸子に似ている。

 

メニューは、と言うと🍗⬇️

フライドチキン、チーズササミフライ、コロッケ、たまご、ウインナー、ポーク‥。

f:id:kutinasino87:20190715001639p:plain

 

いろんなものを揚げていた。あとは、ふりかけのついたおにぎり🍙

よく授業中、裏門から抜け出してサボりにきたり、昼メシを食べたり、部活終わりに立ち寄り、たむろっていた。


f:id:kutinasino87:20191010204728j:image

 

『懐かしいなぁ』

 

営業中だったので入ってみた。

『おばちゃん久しぶり!』 

 

「誰かね?!」

 

やっぱ分からんか

当時から、目立つ性格でもなかったし、イケメンでもないから分からんよね…笑。

同級生の名前を2、3人言ってみると、ようやく思い出したようだ。

 

「あ~!あの子と同級のね。懐かしいねぇ。さぁ、お好きな席へどうぞ♪」

 

だいぶ雰囲気が変わっていて、昔はなかったであろうカラオケ機材があったのだ。

 

『歌もうたえるわけ?』

 

「そうよ。お客さんも大型スーパーやコンビニに流れて行って、めっきり減ったのよ‥。それで、カラオケ居酒屋に思い切って変えたの。」

 

『そうなんだ‥。んじゃ、飲もうかな!生一つ頂戴🍺』

 

「は~い!」

 

最初に、お通しがでてきた。

f:id:kutinasino87:20190630141932p:plain


硬いメンマだった。どちらかと言うとマズい。

ビールはまだかなとおばちゃんをみると

 

f:id:kutinasino87:20190630141715p:plain

 

 衝撃の映像が目に写る。

 

 

ビールの泡が足りなかったのか、おばちゃんが口をつけ、泡の微調整をしているのだ。

 

ビールサーバーとおばちゃんは丸見えなのに…

 

何食わぬ顔をして運んでくる。

 

「おまた~せっ💋」

 

おばちゃんが口づけしてないところを探すがよくわからない…

 

一か八か、目をつぶって飲んだ🍺

 

固いメンマ。そして、間接キッス👄

懐かしい思い出たちがすべて吹き飛んだ。